クラウディアン、IoT/AIに対応するネットワークカメラ映像アーカイブソリューション

クラウディアンは2017年10月16日、IoT対応のネットワークカメラソリューションとして、自社のオブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HYPERSTORE」とアクシスコミュニケーションズが提供するネットワークカメラの接続を可能にするコネクター用ソフトウェア「CLOUDIAN S3 IP Camera」を開発したと発表した。

CLOUDIAN S3 IP Cameraは、クラウディアンがアクシスのアプリケーション開発パートナープログラム「ACAP(AXIS Camera Application Platform)」に対応する形で開発したもの。既存のアクシスのネットワークカメラにインストールするソフトウェアとして提供される。これにより、同カメラの撮影映像をインターネット経由でHYPERSTOREに直接保存し、オンライン活用を可能にしながら、長期間にわたり経済的にアーカイブすることが可能になるとしている。

CLOUDIAN S3 IP Cameraの動作環境

狙いは、IoTで収集する映像や画像の効率的な伝送や蓄積、およびディープラーニングなどによる再利用環境の構築だ。ネットワークカメラは、監視などに留まらずIoTやAI等により幅広い用途で活用されるケースが増えると予想されている。しかし、従来型のネットワークカメラでは、撮影した映像をSDカード等のメディアやエントリーNASに保存するのが一般的であり、高精細・大容量データを経済的に長期間に保存することには限界があったという。

本ソリューションを使用することにより、4K/8Kといった高精細・大容量映像も無線インターネット環境で安心して送れるようになるとのこと。また、HYPERSTOREのスケールアウト型オブジェクトストレージ機能を利用することで、ストレージ容量を拡張することが容易になり、永続的な映像データ蓄積環境が構築できるという。タグ情報をカスタマイズして付加できるHYPERSTOREのメタ情報機能を活用すれば、膨大なアーカイブデータから必要な映像を短時間で検索することも可能。

なお、本ソフトウェアは、クラウディアン、またはNECネッツエスアイなどのCLOUDIAN HYPERSTOREパートナー各社から提供される予定だ。

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