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【LPWAフェスタ】Sigfox、LoRaWANは離陸フェーズに 関心集めた“日本発”の新LPWA規格

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2017.10.06

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SigfoxやLoRaWANのビジネスの本格化や新たな技術規格の登場で、注目を集めるLPWA。その技術、製品・ソリューションが一堂に会す専門イベント「LPWAフェスタ2017」が開催された。LPWAの新たな動きをレポートする。

Sigfoxは11月頃に「下り」に対応新たな技術の登場とともにLPWAフェスタで見えてきたのが、LPWA市場をリードするSigfoxとLoRaWANの日本でのビジネス展開が加速してきていることだ。

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)のセッションでは、同社が今年2月に商用サービスを開始したSigfoxの最新動向が報告された。

Sigfoxは仏シグフォックス社がグローバル展開するIoT無線サービスで用いられてLPWA技術。UNB(ウルトラナローバンド)方式により少ない基地局で広いエリアカバー、1回12バイトという少量のデータを効率的にやり取りすることで「回線あたり年額100円から」(100万回線以上、1日2回程度の通信時)という、安価な料金を実現している。

シグフォックス社は、国・地域ごとに1社のパートナー事業者(日本ではKCCS)と契約してサービスを展開している。講演では新たにタイ、チェニジア、コスタリカ、クロアチアのパートナー事業者が決まり、サービス提供国が36カ国となったことが報告された。2018年には60カ国に拡大される見込みだという。

日本でのSigfoxサービスは、端末から基地局側にデータを送る「上り」に特化した形で提供されているが、KCCSは10月1日の省令改正を受け、11月頃から「下り」通信に対応することを明らかにした。端末側からの要求に応じて下りのデータを送る形だ。

KCCSはサービスエリアを現在の東京23区、川崎、横浜、大阪市から2018年3月までに政令指定都市を含む主要都市に拡大、19年3月に人口カバー率85%、20年3月には99%にエリアを広げることを明らかにしているが、これを「半年、1年早められるように準備している」という。今年10月には「エリアになっていないところにレンタルで基地局を提供するサービス」も発表するという。

Sigfoxでは今後、LTE-M1とのワンチップ化によりFOTAにも対応できるようした端末、無線タグと同様に使い捨てが可能な安価なデバイス、周波数の異なる日本、北米、欧州でシームレスに使えるデバイスの提供も計画しているとのことだ。

KCCSの展示ブースでは、6種類の機能を搭載する汎用デバイス「Sens'it」、モジュール内蔵の開発ボード「Sigfox Shield for Arduino」などが出展されていた。

この他、Sigfox関連では、STマイクロエレクトロニクスや日野エンジニアリングがSigfox向けの通信モジュールを出展。Sigfox通信モジュールで実績を持つWisolは、Wi-Fi + BLE + GPSとの複合モジュールをアピールした。

注目されるのが、商用展開を意識したデバイスが登場してきていることだ。キョウデンはSigfoxモジュールを内蔵した気圧・照度・開閉センサーやスイッチ、LPガスメータ用の通信装置を参考出展した。双日のブースではアイ・サイナップ社が開発した冷凍庫・冷蔵庫の温度管理用デバイス、見守り端末などに利用できるプッシュデバイス、トラッキング用デバイスが展示された。

キョウデンが出展したSigfoxモジュールを内蔵のセンサー・スイッチ
キョウデンが出展したSigfoxモジュールを内蔵のセンサー・スイッチ

 
双日のブースでは、GPSトラッカーや見守り端末などのプロトタイプが出展された。手前は安価なセンサーデバイスを物流用のパレットに埋め込んでトラッキングに利用するイメージ
双日のブースでは、GPSトラッカーや見守り端末などのプロトタイプが出展された。
手前は安価なセンサーデバイスを物流用のパレットに埋め込んでトラッキングに利用するイメージ

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