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【LPWAフェスタ】Sigfox、LoRaWANは離陸フェーズに 関心集めた“日本発”の新LPWA規格

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2017.10.06

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SigfoxやLoRaWANのビジネスの本格化や新たな技術規格の登場で、注目を集めるLPWA。その技術、製品・ソリューションが一堂に会す専門イベント「LPWAフェスタ2017」が開催された。LPWAの新たな動きをレポートする。

日本上陸狙う新規格FlexNet、Weightless-P海外から上陸してきた新しいLPWA技術にも関心が集まった。その1つがSensus Japanのセッションで紹介された「FlexNet」だ。

FlexNetは、水道スマートメータトップの米Sensus社が開発、米国の940MHz帯のライセンスバンドで電気・ガスなどのスマートメータ向けの通信サービスを展開している広域無線技術だ。英国でも現地の通信事業者と組んで400MHz帯ライセンスバンドを用いてビジネスを展開、米英を中心に2400万台のスマートメータで使われている。ライセンスバンドの利用による安定した通信と、双方向通信が可能でセンター側からのメータ操作やFOTA(無線によるファームウェアの更新)に対応できること、電池で15年以上の運用が可能であることなどが大きな特徴となっている。

日本ではページャーで使われている280MHz帯の空き周波数での事業化を目指しており、2015年以降東京や神戸で実証実験を行い、現在箱根地区でトライアルが進められている。Sensus Japanは「280MHz帯は電波の浸透力が高く、地中の水道メータピットにも電波が届きやすい。自治体などの関心も高いので、早期に利用いただけるようにしていきたい」と意欲を見せる。

台湾に本社を置くIoTソリューションベンダー、ユービックのセッションでは、英Weightless SIGが2015年12月に策定したLPWA規格「Weightless-P」が取り上げられた。Weightless SIGはIoT無線の推進団体でARM、アクセンチュア、ユービックがボードメンバーとして参加している。

Weightless-PはサブGHz帯のアンライセンスバンドを利用するLPWA技術だが、TDMA/FDMA方式を用いて安定した双方向通信を実現、特に下り通信を強化することでFOTAにも対応できる点を大きなセールスポイントとしている。海外では、電力スマートメータやLPガス・水道メータ、高精度のGPSによるトラッキングなどでの実用化が進められており、日本でも電子ペーパーへの情報配信や工場IoT分野での活用が見込まれているという。

Weightless-Pモジュールを搭載した端末。右からトラッキングデバイス、電子ペーパーデバイス、電力スマートメータ
Weightless-Pモジュールを搭載した端末。右からトラッキングデバイス、
電子ペーパーデバイス、電力スマートメータ


 
このほかにも新しいLPWA技術として、太陽光パネルなどを使うことで内蔵電池なしで運用できるIoT無線「EnOcean」の広域仕様を用いたセンサーシステムが日本写真印刷のブースに出展されていた。このシステムはNTT東日本の農家向けのIoTサービス「eセンシングforアグリ」に採用されており、同社では今後超音波センサーを用いた河川水位観測システムなど多様な分野に展開していく考えだ。

「EnOcean」の広域仕様を用いたセンサーシステム
「EnOcean」の広域仕様を用いたセンサーシステム

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