導入・選定ガイド

「CASB」を基礎から徹底解説(後編)――CASB選定は「棚卸し」から始めよ

文◎坪田弘樹(編集部) 2017.09.28

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

CASBの導入を検討する企業は、どのような観点で自社に適したものを選べば良いのか。後編では、CASB選びのポイントを探ってみよう。

 
CASBを提供しているベンダーは現在8社程度ある(図表1)。

専業ベンダーとしてはSkyhigh Networks とNetskope、Cipher Cloudの3社があり、また、シスコシステムズやパロアルトネットワークス、マイクロソフト、シマンテックなどがCASBベンダーを買収し、自社の既存製品との連携を進めている。CASBで可視化したリスクの高い通信を他のセキュリティ製品で遮断したり、複数の製品で取得したデータを組み合わせてリスク分析を行うといった具合だ。

 

図表1 主なCASB提供ベンダー
図表1 主なCASB提供ベンダー



なお、料金体系についても説明しておくと、ベンダーによって違いはあるものの、可視化機能のライセンスとその他の制御機能のライセンスを分けて購入、利用するかたちが一般的だ。1ユーザー当たり年額4000円程度から利用できる可視化ライセンスでクラウドの利用状況を見える化し、その後、制御を行いたいSaaS/IaaSごとに、例えばOffice 365用の制御ライセンス、AWS用の制御ライセンスを購入するといった具合である。なお、主要なSaaSの制御機能を可視化ライセンスに含めて販売しているベンダーもある。

ガートナーの礒田氏によれば、CASBは現在、同社でいうハイプ・サイクル(テクノロジとアプリケーションの成熟度と採用率を表したもの)の「幻滅期」にある。この時期にはベンダー間の差別化競争が過熱し、機能の拡充が急速に進む。したがって、現時点で単純な機能比較をすることはあまり意味をなさない。多少の機能差はすぐに埋まってしまうからだ。

礒田氏は、「それよりも自社の状況を把握するための“棚卸し”が重要」と指摘する。「シャドーITも含めて、社員がどれほどクラウドを使っているのかを確認する」のだ。そうして自社のリスクをまず特定してから、そのリスクを解決できる機能を有しているかという視点で複数のCASBを比較検討すべきだ。

スペシャルトピックスPR

yamaha1709
uniadex1709
yamaha1710

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】セルラーLPWAでGO!
●LTE-MとNB-IoTの違い/●世界のセルラーLPWA商用展開マップ/●注目セルラーLPWA事例 ほか

◆[インタビュー]NTTドコモ 執行役員 大野友義氏「対話型AIであらゆる生活を革新」 ◆LTEコードレス「sXGP」- 自営PHSから自営LTEへ ◆OTTも参戦!海底ケーブル市場の今 ◆ネットワーク監視ツール ◆働き方改革で拡大する法人スマデバ

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
yamaha_YSL_V810

スペシャルトピックス

パブリッククラウドの普及で、設計・構築・運用法が大きく変わった!

待望の後継機が遂に登場!電話番号の最大登録数は2倍に向上。

ソフトバンクのMDMは、管理者の運用負荷を軽減しながらセキュアな利用を可能にする。

働き方改革はICTツールの導入・活用から取り組むのが有効だ。

大量のアラートをさばくのに忙殺される、旧態依然の運用と決別しよう。

NECのソリューションなら、多様なモバイルワークをセキュアに実現!

「WhatsUp Goldならコスト半減も可能」。イプスイッチの関口氏はこう自信を見せる。

4~6人程度の会議に最適なロジクールのビデオ会議「MeetUp」とは?

ヤマハ独自の音声処理技術が、臨場感あふれる会議を実現する。

注目が集まるCASBのメリットを活かすには、運用負荷を軽減する仕掛けが不可欠だ!

ヤマトの総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」で様々な付加価値!

RADIUS内蔵APとの連携で無線/有線LANの両方でデジタル証明書認証

LPWAネットワークを自ら構築するなら、世界で豊富な実績を誇るキャリアグレードのActilityだ。

業界最高レベルのキャリア/サービスプロバイダ向けルータが登場する。

無線プロトコルスタック「SkWAN」搭載のLPWA基地局なら、1台で最大6400台のエンドデバイスを接続できる!

IBM Watsonが最適な活用方法や脅威対策を提供! 先進のPC/スマホ一元管理を実現する「IBM MaaS360」とは?

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション
emc
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます