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IoT街灯を入口に都市全体をスマート化 ―― PTCが解説する「スマートシティのはじめ方」

文◎坪田弘樹(編集部) 2017.09.08

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IoTプラットフォーム「ThingWorx」を提供するPTCジャパンは2017年9月8日、IoT技術を活用した「スマートシティ」実現の取り組みに関する説明会を開催した。世界各地で進められている取り組みの実例を紹介するとともに、エネルギーや水道、ビル管理、交通など、都市を構成する様々なインフラを連携させるための基盤となるIoTプラットフォームの重要性を説いた。


発電・送電管理に上下水道、ビルマネジメント、そして街路灯や交通管制、廃棄物処理といった市民サービスまで、IoT技術による効率化が期待されている分野は多岐に渡る。

そうした中でも、スマートシティの“入口”として取り組みが進んでいるものとして米PTCのレズリー・ポールソン氏(ディビジョナル・バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャー)が紹介したのが、街路灯のスマート化だ。照明設備をネットワークにつなぎ、集中管理できるようにする。これにより、電気料金と維持管理費用を25~30%削減することが可能になるという。


PTC ディビジョナル・バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーの
レズリー・ポールソン氏


さらに、同氏によれば、このスマート化した街灯をベースとして「将来的に都市の様々なインフラをつなげるようなソリューションにしていく」ことを目指した取り組みが進んでいる。ネットワーク接続機能を備えた街路灯にセンサーを組み込むことで、「例えば、交通量や大気汚染のレベルを測定したり、交通のパターンを把握したりといったことができるようになってきている」。



街路灯のスマート化から複合システム化していく際のイメージ

スマートシティ実現への「2つのアプローチ」
こうしたスマートシティ実現に向けた取り組みが今、世界中の都市で進められているが、その「はじめ方」は2通りあるとレズリー氏は説明する。

1つは、IoT化する対象を1つに絞り、ポイントソリューションの導入から始める「戦術的なアプローチ」。もう1つが、将来的に複数の都市インフラを連携させることを想定して、その基盤となるプラットフォームの導入からスタートする「戦略的アプローチ」だ。

同氏が“オススメ”するのは後者である。先述の例のように、街路灯のスマート化を出発点として、他の都市インフラを連携させながら複合システム化していくことが容易になり、かつ、より大きな価値を生み出せる可能性が広がるからだ。「様々なシステムをつなげることが可能になり、これまで市役所の各部門や公益企業ごとにバラバラに管理されていた情報を1つにまとめることができる」。

PTCは、同社が提供するIoTプラットフォーム「ThingWorx」を活用して、この戦略的アプローチを進めるスマートシティプロジェクトを支援している。レズリー氏は、ThingWorxの強みとして、IoTソリューションの短期開発が可能なこと、多くのパートナー企業がThingWorxを活用したソリューションを提供していること(下画像)、複数システムの情報を連携させて表示するダッシュボードが容易に作成できることなどを挙げた。


ThingWorxのソリューションパートナー


実際にThingWorxを基盤として都市のスマート化を進めている例としてレズリー氏が紹介したのが、英国ミルトンキーンズ市だ。

 

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