【ユニファイドコミュニケーション最新動向】PBXクラウド化とチャット活用が焦点

コミュニケーション基盤を刷新しようとする企業にとって、現在、最も重要な検討事項と言えるのがPBXのクラウド化とチャットの活用だ。このニーズに応えるUCベンダーの最新の動きをレポートする。

ユニファイドコミュニケーション(UC)やPBX機能をクラウド型で利用するクラウドUC、クラウドPBXサービスが続々とリリースされている。昨年末からほぼ毎月、何らかの新サービスが市場に投入されているような状況だ。

2016年12月にはDialpad Japanが電話・ビデオ会議、メッセージ機能等を提供するUCサービス「Dialpad」の提供を開始(ソフトバンクが販売)。17年1月には富士ゼロックスが、ドコモ網を用いたMVNOサービス「データ通信サービス モバイルLTE」のオプションとしてクラウドPBXとメッセージング、Web電話帳の機能を備える「IP内線サービス」を発売した。3月にはColtテクノロジーサービスも「Colt Asia Cloud PBXサービス」を4月から国内企業向けに開始すると発表している。

また、PBX機能は含まれていないものの、米Amazon Web Services(AWS)も2月にVoIP通話、ビデオ電話・会議の機能を備える法人向けサービス「Amazon Chime(チャイム)」を発表した。AWSはすでに法人向けのメール/グループウェア「Amazon Work Mail」も提供しており、マイクロソフトやシスコシステムズ、グーグルに対抗するSaaSを拡充中だ。同社の動きはUC市場にも大きな影響を及ぼすだろう。

このように活気づくクラウドUC市場で注目すべき点は次の2つだ。1つは、メールやビデオ会議とは対象的に、レガシー環境に取り残されてきたPBXのクラウド化がどのように進むのか。もう1つは、新しいツールであるチャットをいかに効果的に活用するかだ。この2点について最新の動向を見ていこう。

月刊テレコミュニケーション2017年5月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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