企業ネットワーク最前線

鍵はソリューション提案力とネットワーク品質

「サービス共創」でIoT市場に挑むNTTコミュニケーションズ

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 提供◎NTTコミュニケーションズ株式会社 2017.05.11

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NTTコミュニケーションズ
ネットワークサービス部
販売推進部門 MVNO担当
村田一成氏

NTTコミュニケーションズが、市場拡大に向け「IoT共創戦略」に力を注いでいる。IoTサービス提供事業者のビジネスを、使いやすいネットワーク提供とコンサルティングの両面で支援、NTTComの事業拡大にもつなげていく。

 
NTTコミュニケーションズ(以下NTT Com)が、IoT市場の開拓に力を入れている。

長距離・国際通信とならぶ事業の柱となったMVNO事業でNTT Comは法人向けビジネスに積極的に取り組んでおり、成長が期待されるIoT/M2M分野において、すでに数千の企業に数十万のネットワークを提供している。このビジネスをさらに拡げる手立ての1つとして注力しているのが、パートナー企業との新たなビジネスの共創なのだ。

NTT Comのネットワークサービス部でMVNO事業を担当する村田一成氏は「サービス・ソリューションを創り出そうとされているミドルBのお客様の事業が成功されるよう様々なお手伝いをしていきたい」と語る。

村田氏が言う「ミドルBのお客様」とは、IoTシステムを構築して他の企業やコンシューマ向けの事業を行うサービス事業者のこと。NTTグループが推進するB2B2X事業モデルの真ん中のBに当たる存在だ。村田氏は「ネットワークはあくまで手段、ミドルBの事業の成功(利用者の満足)が目的だ。IoTを支えるネットワーク事業者として今後もネットワークサービスを磨き上げていく。さらに協業パートナーとの連携も強化しスピーディーな事業化を粘り強く支援していきたい」と語る。


グローバル対応もIoTビジネスの強みにNTT Comの「IoT共創戦略」は、2つの側面から捉えることができる。

1つはサービス事業者にとって使いやすいネットワークを提供することだ。

その大きな要素としてあげられるのがネットワークの信頼性だ。NTT Comの法人向けモバイルサービスでは東京と大阪にPOI(相互接続点)を設けることで高い耐障害性を実現している。村田氏は「キャリア品質で作られたネットワークでお客様にソリューションを展開していただける点が、他のMVNO事業者との差別ポイントになる」と見る。高いセキュリティを確保できる閉域サービスを主力として展開している点もビジネスユースでは大きな強みになるという。

「グローバル展開のニーズに対応できることが当社の大きな強み」だと、同じくMVNO事業を担当する青木貴史氏は述べる。NTT Comは世界約200の国地域で「Arcstar Universal OneグローバルM2M」を提供している。これを活用することで「国内で展開しているサービスを東南アジアなどの新興国にも容易に広げていける」というのだ。

 

NTTコミュニケーションズ ネットワークサービス部 販売推進部門 MVNO担当 青木貴史氏
NTTコミュニケーションズ ネットワークサービス部 販売推進部門 MVNO担当 青木貴史氏


今年6月にはIoTプラットフォーム機能の強化を予定している。NTT Comが提供するポータルサイトやAPIを通じて、お客様自らSIMカードの管理、料金コースの変更などが行えるようになる。この機能によってビジネススピードに合わせたSIMカードの管理が可能となり、よりミドルBにとっての利便性が向上する(図表)。

 

図表 NTTコミュニケーションズのモバイルプラットフォームを活用したIoT構築イメージ
図表 NTTコミュニケーションズのモバイルプラットフォームを活用したIoT構築イメージ


IoT共創のビジネス事例も「IoT共創戦略」のもう1つの側面となるのが、これらのリソースを活かしてサービス事業者のビジネスを共に創り上げていく取り組みだ。青木氏は「ビジネスの要件定義のような初期のフェーズからミドルBと一緒になり課題の解決やビジネス共創のお手伝いをさせていただける点が我々の大きな強みなのではないか。当社が持っているIoTに関わるノウハウや事業化に必要なリソースを持つ会社の協業提案を通して、ミドルBの事業化まで長いスパンでお付き合いしている」という。

NTT Comでは、数年前からこうしたサービス共創戦略に取り組み、すでにいくつかの成功事例も出てきている。その1つに自然光に近いLEDデスクライトなど家電製品を開発・提供しているビーサイズがこの春、提供を開始した「みまもりロボットGPS BoT」がある。同社の八木啓太社長は「見守りサービスは途切れない通信があってはじめて実現できる。NTT Comのネットワークの信頼性は大きな魅力だった」と述べている。さらに「モバイルの帯域設計から、SIMカード・通信モジュールの検証・調達、料金プランまで、通信回りの課題へのトータルの解決策を提示していただいたことで、開発を円滑にすすめることができた」とNTT Comの対応を評する。

ビーサイズ以外にも、NTT Comはモバイル通信を活用した車両管理など、多くのサービス事業者のビジネスの立ち上げに携わってきた。こうした取り組みの中でNTT Comのビジネスの姿も変わってきたという。

NTT Comは2017年5月24日~26日に東京ビッグサイトで開催されるワイヤレスIoT EXPO2017に出展するが、ブースではIoT/M2Mビジネスを展開しているパートナーの事例が展示のメインテーマになるという。ビーサイズの八木啓太社長も講演を行う予定だ。

村田氏は「IoTを使ったビジネスを考えている企業に、実際にどのような事業展開が可能なのかをぜひ知っていただきたい」と語る。

 

★5月24日(水)15:30~東京ビッグサイト西1ホール
展示会場内第2セミナー会場にて、ビーサイズ 代表取締役 八木 啓太 氏が講演を行います。

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