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パナソニックR&D戦略説明会「シリコンバレーが強い秘訣をパナに適用する」

文◎唐島明子(編集部) 2017.04.19

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パナソニックは2017年4月19日、パナソニックグループのR&D戦略説明会を開催した。説明会には、代表取締役専務の宮部義幸氏とともに、同社のビジネスイノベーションを展開・推進するキーパーソンで元SAPの馬場渉氏も登壇し、今後の戦略について語った。


新規事業開拓へと大きな一歩を踏み出したパナソニックが、2020年に向けてフォーカスする技術分野は、「IoT/ロボティクス領域(人工知能・センシング・UI/UX)」と「エネルギー領域(蓄電・水素)」の2つだ。


パナソニック全社として「IoT/ロボティクス領域」と「エネルギー領域」に注力する

まず、エネルギー領域では、脱化石燃料の社会を目指し、クリーンなエネルギーを作る技術や、今まで化石燃料が担ってきたエネルギーを「蓄える」「運ぶ」などの役割を代替する蓄電技術などにフォーカスする。

またIoT/ロボティクス領域については、「パナソニックにとって最大のチャンスと捉え、しっかりと時代を作っていきたい」(宮部氏)と言う。チャンスである理由は、「私たちが世の中に提供している様々な機器などは、あらゆるものがつながるIoT時代において何らかの影響を受ける」ためだ。


IoT活用の一例。家電からB2Bまで、幅広い分野でパナソニックはIoTに関わる

なお、IoT/ロボティクス領域に関して宮部氏は、「第三次AIブームの今、AI技術のレベルアップにより様々な分野での適用が拡大している」とも述べる。そのAIの適用拡大に備えるため、新しいトライアルに取り組むとともに、人材育成を進める。

新しいトライアルは、「AIロボティクス家電」「自動運転/コミュータ」「店舗・接客ソリューション」「次世代物流・搬送」「住生活スマート化」などで展開する。例えばAIロボティクス家電では、パナソニックは既にお掃除ロボットを提供しているが、「現在の製品は人間でいうと、手探りで部屋の中を動き回って、ゴミのあるところを掃除している状態。今後はそこに高度なセンサーと知能を付け、より上手に掃除できるものを目指して開発する」(宮部氏)。


AI技術の急速な進展により、様々なシーンでAI活用が広がる

また、自動運転のトライアルなども進めており、小型自動車を試作しながら、そこで必要になる技術に磨きをかけている。2017年3月には、その自動運転プロジェクトの中間マイルストーンとして、一般公道に近い同社構内で試験走行を実施。停車中のクルマを避けて走行するほか、地下などのGPSが届かないエリアでも自律的に走行するという。宮部氏は、「日本でも自動運転の特区ができれば、そこで走行実験も行いたい」と展望を語る。

人材育成では、大阪大学と共同講座を設置し、社内の技術者のAIスキルを養うほか、新卒採用にAI枠を設けている。「今、訪れている第三次AIブームのネイティブ人材に入ってもらいたい。既にAI枠の1期生が、今年の4月から入社した」と宮部氏は説明する。


AI技術者の育成にも取り組む
 
今後、パナソニックのAI技術者は、2~3年後には現状の2~3倍となる300人規模、5年後には1000人規模になる見通しだという。

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