ICT×未来

ICT業界 未来シナリオ2017

AIがアシストする未来のオフィス――空間そのものがパートナーに

文◎坪田弘樹(編集部) 2017.02.13

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

働き方が多様化する2020年代、人がオフィスに集まり議論する機会は貴重なものになる。未来のオフィスでは、その時間に最大の効果を上げるため、知性を備えた空間が我々をサポートしてくれるかもしれない。

 

いつでもどこでも仕事ができるようになるに伴い、オフィスの役割は徐々に変化すると考えられている。1人でできる作業はもちろん、単純な連絡・報告で足りる業務についても、“わざわざオフィスに行く”必要性は限りなくゼロに近づくからだ。

携帯電話やSNS・チャットを使えば簡単な会話や情報共有は支障なく行えるし、ビデオ会議ならより多くの情報を伝えられる。クラウド上でファイルを共有し、共同編集しながら資料を作り上げていく仕組みもある。バーチャルな空間で行う共同作業はますます増え、同じ時間・空間を共有しなければならないシーンはどんどん減っていく。

そうなると、オフィスはより本質的な機能を追求していくことになると指摘するのは、オフィスデザインを手がけるイトーキで先端技術研究所・所長を務める大橋一広氏だ。「やはり、組織の共同作業こそがオフィスの本質。長い目で見れば、オフィスには人が対面して行う協創作業の役割しか残らないのではないか」。つまり、人が対面して行う共同作業、コラボレーションによって価値を生み出す場としての役割だ。

空間そのものをロボット化では、イトーキは未来のオフィスの在り方と機能をどのように考えているのか。結論から言うと「擬人化」(大橋氏)だ。「オフィス空間そのものが我々のパートナーとして働いてくれる」未来を目指している。

それを具体的に示したのが、2020年代のオフィス像を示すコンセプト「アサッテのオフィス」だ。センシングやIoT、人工知能(AI)などのICT技術を駆使して、オフィス自体がアシスタント、秘書、ファシリテーターの役割を担うというものである。

目指すのは、人がコラボレーションに集中できる環境を作ることだ。

働き方と働く場所が多様化・分散化すればするほど、人が集まる機会は貴重になる。その貴重な時間に最大のパフォーマンスを発揮できるようにする役割こそが、未来のオフィスには求められるという考えだ。

例えば、会議の事前準備として行う資料の検索を、AIが代わりに行う。会話やホワイトボードに書いた内容を壁や天井のマイク/カメラが読み取って記録し、関連した情報を表示するといった具合だ。

また、議事が行き詰まったときには、打開するアイデアを導き出す助けとなりそうな資料や情報を探し出してくれたりもする。

夢のような話に思えるかもしれないが、行動履歴や文脈から「欲しがっているモノ」を察知して探しだしてくれる機能は、アマゾンで買い物する際に当たり前のように使っている。「技術的には決して夢ではない」のだ。

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

recomot1705
qloog1705
macnica1705

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】つながる工場の
   ネットワーク入門

  <Part 1>一般オフィスとはココが違う!産業用イーサネットの世界
  <Part 2>工場IoT化の教科書 <Part 3>つながる工場の守り方

● シスコシステムズ 執行役員 A・マッティー氏「働き方改革は“会議改革”から!世界中の会議室をコラボ空間に」 ● ソニー、100km飛ぶ「独自LPWA」で世界狙う ● ビジネスチャットの「つぶやき」で働き方改革

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
ライムライトネットワークス Dbanner

スペシャルトピックス

IBM Watsonが最適な活用方法や脅威対策を提供! 先進のPC/スマホ一元管理を実現する「IBM MaaS360」とは?

「企業向けソーシャルプラットフォーム」で働き方そのものも変える!

ペタバイトクラスも「大きなバケツ」で一括管理できる!

中堅・中小企業を支援する宝情報がUTMのサポートサービスを開始する。

教育現場への無線LAN導入を成功させるための3つのポイントとは?

スマートデバイスを標的にした未知の不正アプリにも対応できる。

設計から製造までセキュアなプロセスで、他のAndroidにはない安全性。

Webサイトの利便性とセキュリティ向上を同時に実現できる最適解とは?

東京海上日動コミュニケーションズの「働き方改革」を徹底レポート。

モバイルの安全な業務利用を実現するEMMが“次の進化”を始めている。電話やチャット、つまりUCとの連携だ。

いつものUIでSkype for Businessの機能をフル活用できる電話機が登場。

マクニカネットワークスが取り扱うIncapsulaはDDoSだけでなく、Webサーバーへの不正アクセスも防御する。

オンプレミスとクラウドの連携により、数百Gbpsのボリューム型から複雑なDDoS攻撃まで効率よく対応できる。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション5月号
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます