IDC Japanは2017年2月7日、パブリッククラウドと企業拠点／データセンターを接続するためのWANサービスの国内市場予測を発表した。
これによると、パブリッククラウド接続用途WANサービスの2016年の市場規模は、前年比72.1％増の53億円だった。パブリッククラウドを早期に導入した大手コンテンツ事業者などの需要はすでに一巡しており、一般企業の導入が増加しているという。
パブリッククラウド接続用途WANサービス市場は今後も急成長が続く見通し。2016～2021年の年間平均成長率は35.8％の見込みで、2021年の市場規模は246億円になると予測している。パブリッククラウドの利用がミッションクリティカルなシステムへと広がるのに伴い、接続回線には広帯域と高い安定性が求められるようになることが、市場の成長を促進するという。
さらに今後は、複数のパブリッククラウドへのセキュアかつ安定的な接続、パブリッククラウド上で提供されるアプリケーションの特性に応じた回線や接続ルートの使い分けが進むと考えられることから、「今後のWANサービスは、企業のパブリッククラウド接続の増加に伴って顕在化する接続元や接続回線に関する多様なニーズを柔軟に満たす必要がある」とIDC Japanの小野陽子氏は分析している。
| 国内パブリッククラウド接続用途WANサービス市場 売上額予測 |
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