キーパーソンが語る

EMMは次に「UC」を統合する――レコモット東郷CEOが語る

構成◎太田智晴(編集部) 2017.01.11

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

レコモット 代表取締役 CEO
東郷剛氏

企業がモバイルを安全に活用するために必要なツールを統合的に提供する「EMM」。レコモットの東郷社長は、EMMの次なる進化のポイントは「モバイルユニファイドコミュニケーションだ」と予見する。

電話もチャットも統合――これからEMMはどう進化していくと見ていますか。

東郷 EMMは、MDM、MAM、MCM(モバイルコンテンツ管理)の3つの要素で構成されると一般的に考えられています。moconaviはMDMを選ばない「分離型EMM」なので、MDMベンダーなどの「MDM一体型EMM」と一緒に導入されるケースも非常に多いのですが、今後はEMMの概念自体が再定義されることになるだろうと見ています。

まずMCMは対象範囲も狭く、EMMの概念から外れることになるでしょう。MCMの機能はMAMに吸収されると考えています。一方、EMMの1要素として今後入ってくるのが、ビジネスコミュニケーションの機能です。

3文字略語にすると、例えば、MUC(モバイルユニファイドコミュニケーション)となるでしょうか。

――電話やWeb会議、チャットなどのリアルタイムコミュニケーション機能もEMMに統合されていくと。

東郷 そうです。実際、我々はすでにシスコやNECのIP-PBX、携帯キャリアのスマホ内線サービスなどとの連携を実現しており、アドレス帳や通話履歴などのデータを端末に一切残すことなく、moconaviのアプリから安全に発着信管理などの電話管理ができるようになっています。

さらに9月からはビジネスチャット機能も追加しました。我々がユニークな点は、moconaviのアプリ同士でチャットが行えるだけではなく、Skype for Business(SfB)のクライアントとしても動作予定なことです。

SfBをスマートデバイスで利用する際の課題は、チャットの履歴や添付ファイルのデータが端末に残ってしまうことです。しかし、moconaviをSfBのクライアントとして使えば、端末にデータを残さず、安全に利用できます。シスコのSparkなど、SfB以外のビジネスチャットにも対応していく計画です。

――EMMにUCが統合されていく将来を見越し、先駆けて取り組んでいるわけですね。

東郷 電話やチャットのようなリアルタイムコミュニケーションをEMMに統合していくことは、利便性と管理性の両面で多大なメリットをもたらします。ユーザーはmoconaviだけで必要な業務アプリすべてを安全に利用可能になるし、管理者はmoconaviのアプリを従業員に配布するだけで済むようになるからです。

業務系アプリケーションとリアルタイムコミュニケーションの融合は、実はmoconaviの開発当初からあったコンセプトです。そもそも製品名自体が「Mobile Communication Navigator」の略で、「常に携帯しているモバイルデバイスを使って、いろいろなコミュニケーションをナビゲートしていく」という思いから名付けています。

また、当社は元々フィーチャーフォン向けチャットや音声会議アプリの開発などを行っていた経緯から、音声系の知見を豊富に持っており、これも他のEMMベンダーより先行できている理由として挙げられます。

著者プロフィール

東郷剛(とうごう・つよし)氏

国産ソフトウェアベンダでマーケティング職に従事ののち、複数のベンチャー企業立ち上げ携わる。2006年にレコモットを立ち上げ、2008年にモバイルソリューション「moconavi(モコナビ)」をリリース。メガバンクや通信キャリアなど多数の導入実績を有する

スペシャルトピックスPR

unisys201702
nissho201702
yamato1703

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】AI・IoT・ARで《超》働き方改革
     <Part1> AI・チャットボットが社員の“相棒”
     <Part2> IoTで脱・ブラック職場
     <Part3> AR/VR/MRによる働き方改革のインパクト

●[インタビュー]ジュニパーネットワークス 社長 古屋知弘氏
●[ビジネス最前線]4つのLPWAでIoTの新市場を拓くKDDI
●[技術&トレンド]電話局を変革するCORDとは何か?

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
ヤマハSWX2100-24G

スペシャルトピックス

IPカメラのためにスペックを作り込んだ、ヤマハのシンプルL2スイッチ!

搭載するOS/ソフトを選べる「ホワイトボックス」で自在にデザイン

ウォッチガードのセキュリティ対策がさらに大きく進化した。

セキュリティ専門会社「ラック」との協業でサイバー攻撃に素早く対応

SD-WANの選定ポイントは何か? ユーザーの体感品質を高める独自機能を提供するのがシトリックスだ。

大量の通信機器の設定作業を正確かつ迅速に行い、現場へ確実に届ける!

Ruckusなら特定方向に電波を集中送信する特許技術で安定したWi-Fiを実現

USB型WiMAX2+端末をWi-Fiルーター化する史上初の製品が登場した。

日本ユニシスならセキュリティ各社との連携でユーザビリティも両立!

ドコモのLTE対応とSaaS利用の最適化の2つの進化によって、SD-WANの活用範囲は大きく広がる。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション
ngn2016
isobeiot10
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます