企業ネットワーク最前線

ネットワーク監視に「意識改革」を!――NFV、IoT、セキュリティの3つが背景

文◎太田智晴(編集部) 2016.12.02

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

NFV、IoT、セキュリティ……。ネットワークの“今”を表すキーワードたちだが、これらのトレンドを背景に、ネットワーク監視の在り方も改革を迫られている。ネットワーク監視の最新動向をレポートする。

 

ネットワークが、私たちの生活や企業活動に欠かせない重要インフラの1つであることは、今さら言うまでもない。ネットワーク管理者の責任は重大だが、彼らの悩みは今後さらに増すことになるかもしれない。

NFVやIoTの導入が本格化してくると、従来のネットワーク監視のアプローチでは、十分なモニタリングが行えない可能性が高いからだ。

「ぜひ意識改革してほしい」。カナダEXFO社のネットワーク監視ソリューションを扱うアイピーネットフュージョンで取締役営業&マーケティング部を務める堀田悦生氏はこう話すが、ネットワーク監視は今、改革のときを迎えているのである。

ネットワーク監視も「NFV化」NFVでは、汎用サーバー上で稼働する仮想マシン(VM)によって仮想ネットワーク機能(VNF)を実現する。つまり、従来の物理アプライアンス時代とは異なり、ミラーポートやTAPを用いて、そのトラフィックを適切に監視することはできない。

このため、例えばネットワークパフォーマンスが低下した原因はサーバー等のインフラ側にあるのか、あるいはVNFソフトウェア側にあるのかの切り分けがしにくいなど、トラブルシューティングが非常に困難である。

そこで今、ネットワーク監視ソリューションのNFV対応が進んでいる。具体的には、ネットワークトラフィックを監視・収集するためのプローブなどを仮想アプライアンスとして提供する動きだ。VNFと同様、仮想環境上で動作させることで、仮想環境内のトラフィックもモニタリング可能になる。

例えば、ネットワーク監視デバイスなどの前段に用いるインテリジェントL1スイッチ「GigaVUE」を展開するGigamonが提供するのが「GigaVUE-VM」だ。「サーバー内部で折り返すため、サーバーの外には出てこないVM間を流れるトラフィックを可視化できる」と日本のカントリーマネージャーである山田聡氏は紹介する。

また、通信事業者向けのネットワーク監視ソリューションなどを提供するエンピレックスのシニアセールスエンジニアである堀尾健一氏も「大手ネットワーク機器ベンダーや通信事業者などがNFVの検証のため、当社ソリューションを活用している」と明かす。

NFVの時代、ネットワーク監視ソリューションも「NFV化」する必要があるのだ。

EXFO社の場合、アクティブテストのためのプローブも仮想アプライアンス化して提供している。ここで言うアクティブテストとは、テスト用の端末を使って、商用ネットワーク上でパフォーマンス試験を行うことだ。端末上での実際のパフォーマンスを測定できるのがメリットである。

EXFO社の「Xtract」は、このアクティブテストと、ネットワーク上を流れるユーザートラフィックを監視するパッシブモニタリングの両方に対応する「ハイブリッド」が売りだ。

堀田氏によると、日本の通信事業者はこれまでアクティブテストを好んでこなかった。商用ネットワークに、わずかでも影響を与えることを嫌うためだ。

しかし、NFVの本格導入が進み、NFVと非NFV環境の混在が当たり前になれば、ネットワークはますます複雑化する。そうしたなか、QoSを高品質に保つには「パッシブとアクティブの2つのアプローチが必要」と堀田氏は提案する。

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

uniadex1709
yamaha1710
softbank1710

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】IoTと宇宙
<Part 1>衛星画像で超広域IoT
<Part 2>これが未来の衛星通信だ
<Part 3>センチメーター級測位がIoTを変える

◆京セラコミュニケーションシステム 黒瀬社長「Sigfoxで世の中は変わる!セルラーIoTとは別世界だ」 ◆働き方改革で用途広がるPBX/ビジネスホン ◆導入後に困らないWi-Fiを作ろう ◆“タフな無線”でドローン操縦 ◆「IoT自販機」を地域の見守り拠点に

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
次世代SPS2017_B

スペシャルトピックス

Office 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため
NWを見直すべき10のポイント

実際の失敗例をもとに、ネットワークの見直しのポイントを整理する。

無線LAN APだけで電子証明書も運用可能に 運用管理を容易化する工夫も満載!無線LAN APだけで 電子証明書も!

ヤマハのAPは内蔵コントローラ で複数のAPを統合管理できる。セキュリティ機能も充実だ。

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御 ワイヤレスIPSをお求めやすい価格で!「見えない脅威」にさらされている
無線LANをどう守る?

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御するワイヤレスIPSを手頃な価格で!

オンプレミス型のPBX/ビジネスフォンは“時代遅れ”では決してない。

機械学習/AIを使った自律運用型ネットワークをArubaは提案する。

ウォッチガードなら「導入運用の容易性」と「強固なセキュリティ」を兼ね備えたWi-Fi環境が手に入る。

パブリッククラウドの普及で、設計・構築・運用法が大きく変わった!

待望の後継機が遂に登場!電話番号の最大登録数は2倍に向上。

ソフトバンクのMDMは、管理者の運用負荷を軽減しながらセキュアな利用を可能にする。

働き方改革はICTツールの導入・活用から取り組むのが有効だ。

大量のアラートをさばくのに忙殺される、旧態依然の運用と決別しよう。

NECのソリューションなら、多様なモバイルワークをセキュアに実現!

「WhatsUp Goldならコスト半減も可能」。イプスイッチの関口氏はこう自信を見せる。

4~6人程度の会議に最適なロジクールのビデオ会議「MeetUp」とは?

ヤマハ独自の音声処理技術が、臨場感あふれる会議を実現する。

注目が集まるCASBのメリットを活かすには、運用負荷を軽減する仕掛けが不可欠だ!

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション
iot16
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます