NB-IoT、海外では2016年9月から商用利用が開始!――ファーウェイが展開支援

2016年8月31日から9月2日の3日間、通信機器メーカー大手のファーウェイがエンタープライズ向けイベント「HUAWEI CONNECT 2016」を開催した。メディア・ラウンドテーブルや展示会場では、待望のNB-IoTのソリューションが紹介された。日本に先行し、中国・韓国・ヨーロッパなどでは、早々とNB-IoTの活用が現実的になってきた。

「3GPPの規格に準じた、世界初の商用チップ『Boudica』をリリースする。この9月からは小規模な商用利用、12月には大規模な利用が始まる」

HUAWEI CONNECT 2016のメディア・ラウンドテーブルで、こう述べたのはファーウェイのジャン・ワンチェン氏だ。

メディア・ラウンドテーブルでNB-IoTについて説明した、ファーウェイのプロダクト&ソリューショングループ マーケティング&ソリューション・セールス部門 バイス・プレジデントのジャン・ワンチェン氏

それに加え、HUAWEI CONNECT 2016の展示会場では、NB-IoTの実演展示を行うブースがあり、スマートメータリング、スマートロジスティクス、スマートライティング(街灯)、スマートパーキングなどのソリューションが展示されていた。例えばスマートライティングの展示では、ブース裏側に簡易設置した基地局との間をNB-IoTで接続し、街灯のON/OFFを瞬時に切り替えるデモが行われた。

展示会場のNB-IoTブースで紹介されていたストリートライトのソリューション

街灯を遠隔から1つひとつ制御できるようになることで、10%の省電力、50%の運用・保守コストの削減、リアルタイムでのトラブル把握や高信頼性に役立つという。

ブース説明員は、「中国をはじめとして、韓国、ヨーロッパなどにおいても、2016年末頃からNB-IoTの利用が始まる予定」と言う。

中国・深センの水道会社、9月からNB-IoTを利用メディア・ラウンドテーブルで登壇したジャン・ワンチェン氏によれば、9月から始まるNB-IoTの小規模な商用利用は、中国・深センにおける家庭用水道メーターの読み取りシステムだ。深?の水道会社である深セン水務集団やチャイナテレコム(中国電信)、ファーウェイがシステムを展開する。

ファーウェイ、チャイナテレコム(中国電信)、深セン水務集団がスマートウォーターのシステムを作る

12月以降は大規模な利用展開を予定しており、家庭用水道メーターの読み取りから、スマートウォーターの仕組みへと進化させていく。「深セン水務集団は、ゆくゆくはNB-IoTを全水道ネットワークのモニタリングに使うというビジョンを持っている」(ジャン・ワンチェン氏)という。

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