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仕様の異なる複数クラウドをシームレスに連携 ―― ネットワンが“ハイブリッドクラウド”実現を容易にする新サービス

文◎坪田弘樹(編集部) 2015.12.17

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ネットワンシステムズは2015年12月17日、複数のクラウドを併用する企業に対して、クラウド間の仕様差を吸収してシームレスに連携した使い方ができるようにする新サービス「クラウドブローカリングサービス」の提供を開始すると発表した。自社で構築・運用するプライベートクラウドと、複数のパブリッククラウド(IaaS等)を併用する、いわゆる「ハイブリッドクラウド」を志向するユーザー企業が増えるなか、その実現を容易にし、運用負荷を低減するのがこのサービスの目的だ。執行役員の篠浦文彦氏は、「複数のクラウドを使う場合、その仕様差によって一元的に管理できないことが課題になっている。これを解消する」と話した。



ネットワンシステムズ執行役員の篠浦文彦氏


本サービスでは、ネットワンシステムズが顧客企業ごとに用意する「サービスポータル」で、複数のクラウド(IaaS等)を一元的に管理できる機能を提供する。ユーザー企業がこのポータル上で、利用するアプリケーションやそのインフラ構成(Webサーバー/アプリケーションサーバー/データベースサーバー、ロードバランサ、ファイアウォール等)を「カタログ」として登録すると、その構成を実現するために必要な処理性能を持ち、稼働コストを最適化できるクラウド環境へと展開される仕組みだ。




クラウドブローカリングサービスの概要



通常、パブリッククラウドのIaaSにアプリケーションを展開するには、サービス毎の仕様に基いてコーディングやリソース設計を行う必要がある。また、プライベートクラウドも含めて複数のクラウドの中から最適な環境がどれかを選択することも難しい。これに対し、今回提供を始める「クラウドブローカリングサービス」では、最適な構成を「カタログ」としてテンプレート化することで、属人化しがちなアプリケーション開発・管理のナレッジを共有し、アプリケーション開発・展開速度を大きく向上させることができるという。なお、ネットワンシステムズが用意するカタログテンプレート――高可用性構成、セキュリティ強化構成など――を利用することもできる。




アプリケーションの定義はGUIで行う。
インフラ要素をドラッグ&ドロップする容易な操作で「カタログ」を作成できる


また、作成したカタログを使い、複数のクラウド間でアプリケーションの処理性能やインフラ稼働コストを比較できるベンチマーク機能も提供する。処理性能の計測はシミュレーションではなく、実際のクラウド環境に展開して計測、各クラウドサービスの最新の価格で稼働コストも算出する。これによって、自社の利用目的に最適なクラウドがどれかを判断できるようになる。

実際に展開する際には、冒頭で述べた通り、各クラウドの仕様の差分を吸収して自動展開される。展開後については、各クラウドリソースの状態を把握し、利用状況を可視化する統合管理機能により、一元的に管理できる。

サービス開始当初はまず「Amazon Web Services」と「VMware vColud Air」に対応する。今後、利用できるクラウドを増やす計画で、プライベートクラウドのオーケストレーションツールとして使われる「VMware vSphere」や「OpenStack」もサポートする予定という。また、「Cisco ACI」や「VMwre NSX」といったSDNコントローラとも連携し、ネットワークも合わせて設定・管理できる仕組みを実現していく考えという。

本サービスの価格は、仮想マシンの最大同時稼働数によって3つのプランが用意されている。初期費用は全プラン共通の29万8000円。月額費用は、最小構成(同時稼働数10台~)の「エントリープラン」が3万9800円から、「スタンダードプラン」(同時稼働数100台~)は37万8100円から、「エンタープライズプラン」(同時稼働数1000台~)は358万2000円からとなっている。なお、上記価格は税抜、契約期間は年単位で、展開先のクラウド環境の手配はユーザー側で行う。

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