企業ネットワーク最前線

M2M/IoTカンファレンス 2015 講演レポート

社会基盤としての活用が広がるIoT、情報セキュリティ対策に市販パッケージの活用が有効と提示

文◎小林秀雄(ITジャーナリスト) 2015.11.24

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

M2M/IoTカンファレンス2015で登壇した志方氏は、「IoTは社会問題を解決するテクノロジーになるととらえている」としたうえで、社会基盤としてのIoTシステムにはセキュリティ、高可用性/堅牢性、リアルタイムパフォーマンスが求められると指摘。そして、IoTデバイスやクラウドにセキュリティ機能を実装するために市販パッケージを活用することが有効と述べた。

IoTデバイス開発に向けての提案機密性や非改ざん性、データ信頼性など情報セキュリティ対策として取り組むべき課題に対応する基礎テクノロジーは既に存在している。しかし、その基礎テクノロジーをデバイスにインプリメントする作業は煩雑な作業になる。煩雑な作業を解消するために有効な解となるのは市販のパッケージを活用することだと志方氏は提案した。

ウインドリバーは、Wind River Helixというブランドでデバイス管理からクラウドとの協業までエンド・ツー・エンドでカバーする製品群を提供している。これらの製品群は、IoTデバイスに求められる使いやすさ、拡張性、セキュリティ、高可用性、堅牢性、リアルタイム性を実現し、さらにクラウドからIoTデバイスを管理するメカニズムを効率よく開発することを支援するものだ。

 


図表2 Wind River Helixの概念

Wind River Helixのデバイスに対するセキュリティ対策機能の例として、組込み機器向けのOSであるVxWorksリアルタイムOSが、オプションで、ブート時にOS自体が改ざんされていないか、またダウンロードしようとしているアプリケーションが改ざんされていないことを確認するセキュリティ・プロファイルを提供していることが挙げられる。

組込みLinuxに対しても同社はオプションでセキュリティ・プロファイルを提供している。このセキュリティ・プロファイルを利用することによって、EAL4+を通した製品を納品してほしいという要望に対応するLinuxを実現することができる。

また、同社はデバイスをゲートウェイもしくは直接インターネットにつなげてクラウドと協業するシステム向けのLinuxべースのパッケージとしてIntelligent Device Platformをインテル社経由で提供している。このパッケージにはリッチなセキュリティ機能がすぐに動く状態で組み込まれているという。

クラウドがデバイスからデータを受け取る際にも、セキュリティやコネクション、デバイスのマネジメントなどの機能を実現することが必要となる。同社は、他のクラウドソフトの連携を容易にしてデータを情報化する手助けをしたり、デバイス管理を行うパッケージとして「WindRiver Helix Device Cloud」を提供している。

 


図表3 Wind River Helix Device Cloudの概念
Wind River Helix Device Cloudの概念

IoTシステムにセキュリティ機能を組み込むことは煩雑な作業になる。しかし、志方氏は「市販のパッケージを利用することによってセキュリティ対策を実施することができる」とIoTシステムの開発を効率よく進めたいというニーズに対して市販パッケージの活用が有効と強調した。

詳細はこちら ⇒ www.windriver.com/japan

スペシャルトピックスPR

IBM1710
nec1710
ipswitch1710

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】IoTと宇宙
<Part 1>衛星画像で超広域IoT
<Part 2>これが未来の衛星通信だ
<Part 3>センチメーター級測位がIoTを変える

◆京セラコミュニケーションシステム 黒瀬社長「Sigfoxで世の中は変わる!セルラーIoTとは別世界だ」 ◆働き方改革で用途広がるPBX/ビジネスホン ◆導入後に困らないWi-Fiを作ろう ◆“タフな無線”でドローン操縦 ◆「IoT自販機」を地域の見守り拠点に

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
次世代SPS2017_B

スペシャルトピックス

Office 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため
NWを見直すべき10のポイント

実際の失敗例をもとに、ネットワークの見直しのポイントを整理する。

無線LAN APだけで電子証明書も運用可能に 運用管理を容易化する工夫も満載!無線LAN APだけで 電子証明書も!

ヤマハのAPは内蔵コントローラ で複数のAPを統合管理できる。セキュリティ機能も充実だ。

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御 ワイヤレスIPSをお求めやすい価格で!「見えない脅威」にさらされている
無線LANをどう守る?

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御するワイヤレスIPSを手頃な価格で!

オンプレミス型のPBX/ビジネスフォンは“時代遅れ”では決してない。

機械学習/AIを使った自律運用型ネットワークをArubaは提案する。

ウォッチガードなら「導入運用の容易性」と「強固なセキュリティ」を兼ね備えたWi-Fi環境が手に入る。

パブリッククラウドの普及で、設計・構築・運用法が大きく変わった!

待望の後継機が遂に登場!電話番号の最大登録数は2倍に向上。

ソフトバンクのMDMは、管理者の運用負荷を軽減しながらセキュアな利用を可能にする。

働き方改革はICTツールの導入・活用から取り組むのが有効だ。

大量のアラートをさばくのに忙殺される、旧態依然の運用と決別しよう。

NECのソリューションなら、多様なモバイルワークをセキュアに実現!

「WhatsUp Goldならコスト半減も可能」。イプスイッチの関口氏はこう自信を見せる。

4~6人程度の会議に最適なロジクールのビデオ会議「MeetUp」とは?

ヤマハ独自の音声処理技術が、臨場感あふれる会議を実現する。

注目が集まるCASBのメリットを活かすには、運用負荷を軽減する仕掛けが不可欠だ!

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション
iot16
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます