企業ネットワーク最前線

リビング新聞の「KDDI WVS 2」導入効果――セキュリティのクラウド化で年間数百万円のコスト削減!

文◎太田智晴(編集部) 2015.08.31

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

世界最大級のフリーペーパー発行企業であるリビング新聞グループは、全国の拠点をつなぐ広域ネットワークとして「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」(WVS 2)を採用。WVS 2のサービスを利用し、従来オンプレミスで運用していたセキュリティアプライアンスをクラウド化した。その結果、年間数百万円のコスト効果を得ている。

オンプレミスのセキュリティ機器が不安定!解決策はクラウドだったWVS 2は、KDDIが2014年9月から提供開始した広域ネットワークサービスだ。その前身であるWVSは発表当時、契約帯域に関わらず、物理インターフェースの上限速度でデータセンターと通信できるトラフィックフリー機能により大きな話題を集めたが、WVS 2も注目機能を伴っての登場だった。

それは、SDN(Software-Defined Networking)技術を活用し、ファイアウォールなどのセキュリティアプライアンスの機能をクラウドサービスとして提供する「セキュリティクラウド」である。

リビング新聞グループは当時、ある課題に直面していたが、WVS 2のセキュリティクラウドはまさにぴったりの解決策だった。

WVS 2の導入前は、WVSを利用していたリビング新聞グループ。そのWVS時代、インターネットには、東京・大手町のKDDIデータセンターに借りたラックスペースに設置したネットワーク機器経由で接続していた。課題というのは、そのオンプレミスのネットワーク機器の不調である。

「使っていたプロキシサーバーが老朽化し、『インターネットに突然つながらなくなった』と社員からクレームの電話がかかってくることも度々になっていました」とサンケイリビング新聞社 情報システム部の水谷明氏は明かす。

 

サンケイリビング新聞社 情報システム部 水谷明氏


また、老朽化したプロキシサーバーは、インターネットアクセスが重たくなる一因にもなっていた。プロキシサーバーには、一度アクセスしたWebページのデータをキャッシュに蓄え、アクセスを高速化する機能がある。ところが、プロキシサーバーの処理能力が低いと、逆にボトルネックとなってしまうためだ。

このように、オンプレミスのネットワーク機器に課題を抱えていたリビング新聞グループ。新しい機器をオンプレミスで導入するのか、それともWVS 2のセキュリティクラウドによりクラウド化するのか――。

「コストシミュレーションを行うと、WVS 2のメリットは明らかでした。オンプレミスの場合、機器代金とライセンス費用、データセンターへの設置費用、保守費用を合計した総コストは、年間数百万円になることが分かったからです」(高野氏)

WVSからWVS 2に移行すれば、これまでの回線費用とほぼ同じコストで、必要なセキュリティアプライアンスの機能をサービスとして利用できた。つまり、上記のコストの削減が見込めたのである。

セキュリティクラウドでは、様々なセキュリティアプライアンスの機能が提供されているが、リビング新聞グループが採用したのはUTMのメニューだ。ファイアウォール、IDS/IPS、URLフィルタリング、Webアンチウイルス、メールアンチウイルスの各機能を統合的に利用できる。

WVS 2への移行後、数カ月が経過しているが、トラブルなどは一度も起こっていないという。また、オンプレミス時代は、何かインシデントが起こるたびにオンサイト保守料が発生していたが、クラウド化した今はそうした負担も一切かからない。

スペシャルトピックスPR

cyvereason1712
paloalto1712
necmag1712

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】つながるクルマが「移動」を変える
     モビリティIoT革命


◆[インタビュー]シスコ鈴木専務「IoTの幻滅期をいち早く経験したシスコは他社の1年先を行く」 ◆920MHz帯“大混雑時代”の対応策に ◆LPWAで地域活性化に挑む藤枝市 ◆handyがホテルの客室電話を変える ◆ネットワークセキュリティの新常識 ◆IoTルーター/ゲートウェイの最新トレンド

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

サクサ中小企業も容易にセキュリティ対策

サクサのUTM「SS5000」は、コンパクトながら充実機能。外部だけでなく内部の脅威にも対応できる。

Office 365ADCでOffice 365通信の課題解決!

Office 365通信の課題であるプロキシ/FWの負荷増大と運用の複雑化を一気に解決するのがADCだ。

ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンネットワークとPCを同時に守る!

ウォッチガードはNW防御にエンドポイントでのセンサー技術を組み合わせ、包括的で効果的な対策を実現!

サイバーリーズンAIで攻撃の兆候をリアルタイム検知
既知だけでなく未知の脅威も防御

AIを活用した独自分析技術で、悪意ある振る舞いを検知するEDR製品。

パロアルトネットワークスGTP-C/GTP-Uのセキュリティ強化
次世代FWをモバイル網に適用

携帯電話事業者のネットワークは次世代ファイアウォールが守る。

NECマグナスコミュニケーションズPHS/ISDNからLTEへ簡単移行!

「マルチキャリアで冗長化したい」「シリアルI/Fなど既存環境に手を加えたくない」といった声に応える。

アットマークテクノ柔軟な拡張性・出荷実績30万台の
安心感の日本製IoTゲートウェイ

ASEAN中心に認証を取得で、IoTシステムの海外展開にも便利だ。

Office 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため
NWを見直すべき10のポイント

実際の失敗例をもとに、ネットワークの見直しのポイントを整理する。

無線LAN APだけで電子証明書も運用可能に 運用管理を容易化する工夫も満載!無線LAN APだけで 電子証明書も!

ヤマハのAPは内蔵コントローラ で複数のAPを統合管理できる。セキュリティ機能も充実だ。

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御 ワイヤレスIPSをお求めやすい価格で!「見えない脅威」にさらされている
無線LANをどう守る?

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御するワイヤレスIPSを手頃な価格で!

オンプレミス型のPBX/ビジネスフォンは“時代遅れ”では決してない。

機械学習/AIを使った自律運用型ネットワークをArubaは提案する。

ウォッチガードなら「導入運用の容易性」と「強固なセキュリティ」を兼ね備えたWi-Fi環境が手に入る。

パブリッククラウドの普及で、設計・構築・運用法が大きく変わった!

待望の後継機が遂に登場!電話番号の最大登録数は2倍に向上。

ソフトバンクのMDMは、管理者の運用負荷を軽減しながらセキュアな利用を可能にする。

働き方改革はICTツールの導入・活用から取り組むのが有効だ。

大量のアラートをさばくのに忙殺される、旧態依然の運用と決別しよう。

NECのソリューションなら、多様なモバイルワークをセキュアに実現!

「WhatsUp Goldならコスト半減も可能」。イプスイッチの関口氏はこう自信を見せる。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション201712
wj2018b
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2017 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます