国内企業のMVNO利用率は3%、NTTコムがシェア6割超であることが判明

コンシューマにはかなり広まってきたMVNOだが、法人市場ではMVNOの導入は進んでいるのだろうか――。法人向けのMVMOサービスを契約している企業は3%であることが、J.D. パワー アジア・パシフィックが2015年8月5日に発表した「日本法人市場MVNO利用実態・意識調査」で明らかになった。

同調査は、全国の従業員規模50名以上企業の各種電話サービスの管理・意思決定関与者を対象に6月に行われ、3834社から回答を得ている。

これによると、これまで法人向けMVNOサービスを検討したことがある企業は6%で、実際に契約している企業は3%にとどまった。なお、すでに契約している企業の6割超は、NTTコミュニケーションズの法人向けMVNOサービスを利用している。

このように現時点でのMVNO浸透率は低いが、「検討したい/契約したい」と回答した企業は12%に上ることから、J.D. パワーは「拡大余地はある」と見ているという。

法人向けMVNOサービスを「検討したい/契約したい」企業が、MVNOを選ぶ際に重視する点としては「コスト」「通信品質・エリア」「サポート体制」が上位に挙がっている。

今後MVNOを選ぶ際の重視点(%)
今後MVNOを選ぶ際の重視点(%)

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