“日立のUC”が本格展開へ――IP-PBX「CX-01」にWeb電話帳・スマホ連携をアドオン

日立情報通信エンジニアリングが、同社のIP-PBX「NETTOWER CX-01」にUC機能をアドオンするWeb電話帳サーバーの拡販を本格展開する。通信系販売店の取り扱いを促す施策も用意する。

IP-PBX「NETTOWER CX-01」(以下、「CX-01」)を提供する日立情報通信エンジニアリングが、同製品にユニファイドコミュニケーション(UC)機能やスマートフォン連携機能をアドオンする「CX-01連携 Web電話帳ソリューション」の拡販に向けて本格的に動き出す。これまでは大企業を中心に販売してきたが、今後は販売店経由で中小企業にも拡販していく。海外UCベンダーの攻勢が強まるなか、国内企業のニーズを取り込んだ“日立のUC”を提案し、IPテレフォニー事業の成長につなげる狙いだ。

IPテレフォニー事業部・IPTシステム本部・本部長の竹内公敏氏はWeb電話帳ソリューションについて、「反応が良く、Web電話帳やスマホ連携に興味を持っていただいたお客様に対して、PBX 提案へ入り込めるケースも徐々に増えてきた」と話す。

日立情報通信エンジニアリング 竹内公敏氏 日立情報通信エンジニアリング 矢原昌宏氏
日立情報通信エンジニアリング・IP テレフォニー事業部IPTシステム本部本部長の竹内公敏氏(左)と、プラットフォームソリューション第2本部プラットフォームソリューション第2部部長の矢原昌宏氏

ニーズ取り込み機能を強化

Web電話帳ソリューションは、CX-01の付加価値を高める目的で開発し、2013年8月から販売していたものだ。CX-01と連携する「Web電話帳サーバー」をネットワーク内に設置し、PCやスマートフォンから同サーバーにアクセスすることで、図表に示した各種の機能が利用できる。なお、スマートフォンから利用する場合には別途、携帯連携サーバーが必要になる。

図表 CX-01連携Web電話帳ソリューションの機能[画像をクリックで拡大]
CX-01連携Web電話帳ソリューションの機能

当初は“Web電話帳”の名の通り、電話帳データをサーバー内で一元管理し、PCのブラウザ画面上で電話帳検索やプレゼンスの確認、CX-01と連携した電話操作(クリック発信や保留・転送、ピックアップ等)が行える製品として販売を開始した。その後、スマートフォンへの対応を進め、iPhone/Android 端末からも電話帳検索やプレゼンス、電話操作を可能にした。V字発信(PBXが通話を仲立ちする方法)により拠点の0AB~J番号で発信することもできる。

内線電話帳画面
内線電話帳画面(PC用)。部署などで連絡を取りたい相手を検索してプレゼンスを確認し、電話やメール、伝言メモ等が使える

また、チャット機能も2014年9月に追加した。Web電話帳の画面から相手を指定した1対1チャットやグループチャットがワンクリックで起動できる。その他メールやWeb会議との連携機能も備えており、現在は、各種コミュニケーションツール/デバイスを統合的に利用するための“UCポータル”として、CX-01ユーザーに提案している。

新機能のチャット画面
スマートフォンでも電話帳検索やプレゼンス確認、チャット等の機能が利用できる

このように昨年、大きく機能を強化したところで、2015年はいよいよ販売チャネル経由での販売を進めていこうとしている。

月刊テレコミュニケーション2015年2月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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