新製品&新サービス

電力小売事業者のビジネスをワンストップで後押し――IIJがスマートメーター活用基盤

文◎百瀬崇(ライター) 2015.02.20

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

IIJ 代表取締役会長の鈴木幸一氏

2016年度の電力小売自由化に向けて、インターネットイニシアティブ(IIJ)は、3つのシステムをワンストップで提供するスマートメーター活用プラットフォームを開発。自社の強みであるインターネットとクラウドサービスの運用技術を生かし、電力小売事業者をサポートする。


IIJは2015年2月19日、電力小売事業者向けのスマートメーター活用プラットフォーム「PMS(Power Metering System)サービスプラットフォーム」を開発したと発表。商用化に先駆け、2015年6月上旬から電力小売事業者向けに実証実験環境を提供する。

「モノとモノ、あるいは人とモノがリアルタイムで通信できる時代が来た。IIJはスマートメーターをハブにしたプラットフォームを提供する」と同社 代表取締役会長の鈴木幸一氏は話す。

 

3つのシステムでプラットフォームを構成

IIJ  常務執行役員 プロダクト本部長の石田潔氏は、PMSサービスプラットフォームを構成する3つのシステムについて説明した。

PMSサービスプラットフォームは3つのシステムで構成される
PMSサービスプラットフォームは3つのシステムで構成される


1つはルータ機能を搭載した自社開発のサービスアダプター「SA-W1」。IIJが1998年に発売した法人向けルータ「SEIL(ザイル)シリーズ」で培ったノウハウを実装したもので、万全のセキュリティ対策を施しているという。

SA-W1はスマートメーターと接続するために必要なSMA認証を2015年1月に取得。スマートメーターに採用される無線通信規格Wi-SUN対応の通信モジュールを利用し、スマートメーターと家庭内をつなぐ「Bルート」による電力検針データの取得が可能となる。Bルートとはスマートメーターと建物内のHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)やBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)のコントローラをつないでいるルートのことだ。

SA-W1はスマートメーターと接続するために必要な「SMA認証」を取得
SA-W1はスマートメーターと接続するために必要な「SMA認証」を取得


2つめはサービスアダプター集中管理システム「SACM(SA Control Manager)」。SA-W1の自動接続や集中管理を行うためのシステムで、設定情報(コンフィグ)を一元管理する。これによってSA-W1は電源を入れるだけで自動的にネットワークに接続し、必要な設定情報を取得して動作することが可能になる。「すべての情報をクラウド側に持っているため、SA-W1は設定不要のゼロコンフィグだ」(石田氏)という。

3つめはクラウド型自動検針システム「PMS(Power Metering System)」。現在開発中のシステムで、収集した検針データやシステム全体の動作状況を確認するダッシュボードや、スマートメーター動作状況の集中管理などといった機能を持つ。電力小売事業者向けのシステム連携用インターフェースも提供し、検針データなどをWeb APIやCSV形式で容易に取得できるという。

スマートメーターの動作状況の集中管理機能などを持つPMS
スマートメーターの動作状況の集中管理機能などを持つPMS

 

無償で実証実験トライアル環境を提供

IIJでは2015年6月上旬から実証実験トライアル環境を提供する。費用は無料で、対象は電力・エネルギー事業を実施中もしくは検討中の事業者。トライアル期間は最大1年程度である。

2016年4月からは本サービスをスタートさせる。提供料金は未定だ。

スペシャルトピックスPR

necpf1704
citrix1704
microsoft1705

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】つながる工場の
   ネットワーク入門

  <Part 1>一般オフィスとはココが違う!産業用イーサネットの世界
  <Part 2>工場IoT化の教科書 <Part 3>つながる工場の守り方

● シスコシステムズ 執行役員 A・マッティー氏「働き方改革は“会議改革”から!世界中の会議室をコラボ空間に」 ● ソニー、100km飛ぶ「独自LPWA」で世界狙う ● ビジネスチャットの「つぶやき」で働き方改革

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
ライムライトネットワークス Cbanner

スペシャルトピックス

「企業向けソーシャルプラットフォーム」で働き方そのものも変える!

ペタバイトクラスも「大きなバケツ」で一括管理できる!

中堅・中小企業を支援する宝情報がUTMのサポートサービスを開始する。

教育現場への無線LAN導入を成功させるための3つのポイントとは?

スマートデバイスを標的にした未知の不正アプリにも対応できる。

設計から製造までセキュアなプロセスで、他のAndroidにはない安全性。

Webサイトの利便性とセキュリティ向上を同時に実現できる最適解とは?

東京海上日動コミュニケーションズの「働き方改革」を徹底レポート。

モバイルの安全な業務利用を実現するEMMが“次の進化”を始めている。電話やチャット、つまりUCとの連携だ。

いつものUIでSkype for Businessの機能をフル活用できる電話機が登場。

マクニカネットワークスが取り扱うIncapsulaはDDoSだけでなく、Webサーバーへの不正アクセスも防御する。

オンプレミスとクラウドの連携により、数百Gbpsのボリューム型から複雑なDDoS攻撃まで効率よく対応できる。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション5月号
sbw2017_2
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます