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WAN高速化とネットワーク可視化を統合すると何ができるのか――リバーベッドが新製品発表

文◎坪田弘樹(編集部) 2014.11.18

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WAN高速化装置を開発・提供するリバーベッドテクノロジーは2014年11月18日、新製品を発表した。ネットワークトラフィックを可視化する機能を持つ「SteelCentral」とWAN高速化装置「SteelHead」の新バージョンで、この2つの製品を組み合わせることによって、クラウドサービスやSaaSのアプリケーションパフォーマンスを大きく向上させることができるという。

 

リバーベッドテクノロジー、リージョナルセールスマネージャーの伊藤信氏

リバーベッドはWAN高速化において国内市場で70%のシェアを持つ(富士キメラ総研調べ。2013年金額)が、現在はそれに加えて、ネットワーク可視化をはじめ製品の提供範囲を広げてきている。(1)WAN高速化の「SteelHead」、(2)センター拠点で集中管理するデータへの拠点からのアクセスを高速化する「SteelFusion」、(3)ソフトウェアADC(アプリケーションデリバリコントローラ)の「SteelApp」と、(4)これらを統合管理する全体可視化ソリューション「SteelCentral」、(5)開発・管理者向けツールの「SteelScript」の5つだ。リージョナルセールスマネージャーの伊藤信氏は、「WAN高速化だけでなく、より包括的なソリューションを提供し、ITリソースをすべてコントロールできるようにする」と話す。これにより、場所や距離に囚われずに多様なアプリケーションを活用して業務が行える環境を実現することをリバーベッドは目指しているという。

 

リバーベッドのソリューション提供範囲

今回発表したのは、このうち(1)と(4)を組み合わせたものだ。

現在はアプリケーションの利用形態が多様化しており、企業ユーザーはオンプレミス型のアプリ、パブリッククラウドのアプリを使い分けている。さらに業務データも拠点内、クラウド内、企業のデータセンター内と分散しており、場所によらずネットワークを介してそれらにアクセスしている。そのために用いるネットワークも、インターネットやVPNなど多様化しているのが現状だ。

こうした環境において、アプリケーションのパフォーマンスを最適化するには、ユーザー企業の拠点やクラウド事業者のデータセンター等に配置されるWAN高速化装置がそれぞれに機能を果たす従来のかたちでは限界がある。そこで、SteelCentralが集中型でネットワークを可視化し、複数配置されたWAN高速化装置(SteelHead)を制御するかたちで、新たなアプリケーション利用形態に対応しようというのがリバーベッドのアプローチだ。これにより、ハイブリッドクラウド環境におけるユーザーの体感品質を可視化し、トラブル対応を迅速化。また、ネットワークの制御もシンプルに行えるという。

具体的には、SteelHeadがトラフィックを解析してアプリケーションを識別し(約1100種類のアプリ識別が可能)、予め設定したポリシーに基いて優先制御や、ネットワークの経路選択などを行う。肝となるのが、SteelCentralの「ネットワーク・パスセレクション」機能だ。複数のSteelHeadからトラフィックとアプリケーションの情報を収集し、より品質の高いネットワーク経路を選択して制御することで、アプリケーションパフォーマンスを最適化する。

 

アプリケーションによって最適なネットワークパスを選択する


また、ポリシーやパスセレクションの設定を簡便に行えるよう、アプリケーションをグループ化して管理する機能も備える。例えば、音声通話に関する各種のアプリ――Microsoft Lync、Google Talk、Skype、SIP、H.225/H.323等―をまとめてグループ化して可視化・制御するといったことが可能だ。同様に、ビデオ、VDIなど用途ごとにアプリをグループとして可視化・制御できるようにすることで、運用管理をシンプルにする。これらの機能を備える「Riverbed SteelCentral AppResponse 9.5」と「Riverbed SteelHead 9.0」を2014年第4四半期に発売する予定だ。

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