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ネッツトヨタ富山が「選ばれるお店」になるためにiPadで実現したこと――店舗・接客・査定をトリプル改革!

文◎重森大(ITライター) 2014.09.29

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「“このクルマを買いたいから来店する”ではなく、“このお店が好きだから来店する”」。新車販売をめぐる環境が変化するなか、トヨタ系の自動車販売会社であるネッツトヨタ富山は、iPadとAndroidスマートフォンの活用により、競合店との差別化に成功している。

iPadアプリで査定時間が短縮、提案時にも大活躍

iPadの貢献は、これだけではない。

ネッツトヨタ富山がiPadを導入した当初の目的はペーパーレス化だったが、このために活用しているのがインフォテリア社のドキュメント管理製品「Handbook」。このHandbookを利用し、販売実績データや部門ごとの連絡事項など、以前は紙で配布していた資料をiPadから閲覧できるようにしている。

これにより、資料の一元管理や情報伝達スピードの向上が実現し、印刷コストの削減以上の効果を感じているそうだ。

 

ネッツトヨタ富山 小島和哉氏
ネッツトヨタ富山 本店ウエスト店 主任 小島和哉氏

 

そして、ペーパーレス化は、顧客との商談時にも力を発揮している。「ペーパーレス化のおかげで、関連商品や関連サービスなどのリーフレットもiPadに入れて常に持ち歩けるようになりました。以前は商談時には手元にリーフレットがなく、改めて持参したり郵送することも多かったのですが、今ではiPadでさっと表示し、その場ですぐに説明できます」(小島氏)

クルマの関連商品やサービスは、非常に種類が多いうえ、内容や価格の変更も頻繁だ。このため紙時代は、すべてのリーフレットを持ち歩くのは難しかったのだという。

アップル社のプレゼンアプリである「Keynote」も顧客への提案・説明時に使っている。例えば、納車時の説明資料をKeynoteにまとめ、顧客に示しながら1つひとつ順番に説明を行なうことで、説明漏れはなくなる。また、画像付きで説明できることから、顧客の理解も深まるという。

「納車説明にiPadを使う手法はメーカーからも注目され、今ではメーカー主導で作られた納車説明資料も配布されています。しかし地域特有のポイントなどもあるので、我々は自社で制作した資料で補っています」と田村氏は話す。

 

Keynote
Keynoteで作成された納車時の説明資料



さらに、日本自動車査定協会が開発した買取査定用アプリもiPadで活用している。以前は紙の査定表を使っており、記入には結構な時間がかかっていた。また、紙の査定表では、文字情報が主体となるため、汚れや傷の程度が査定士に伝わりにくいという課題もあったという。

「今では、iPadのカメラで車検証のバーコードを読み取るだけで基本情報が自動入力されるため、お客様をお待たせする時間が短くなりました。汚れや傷などの状態についても、iPadで撮影した画像を添付できるので、より正確に査定士へ伝えられるようになりました」(小島氏)

メールやスケジュール共有などのコミュニケーション基盤として、Google Appsも利用している。じっくり見たいときはiPadから、手早く確認したいときはスマートフォンからと、各自が使いやすい方法でGoogle Appsを活用しているという。

 

「スマートデバイスなしではもう仕事ができません」

お店のファンを増やしていくため、ブログやFacebook、LINEなどにもネッツトヨタ富山は積極的に取り組んでいるが、イベントの模様を撮影して投稿するなど、ここでもiPadとスマートフォンは活躍している。

「実は、iPadやスマートフォンを配布されても、どうせすぐに使わなくなるのではないかと思っていました。しかし今では、スマートデバイスなしではもう仕事はできません」と小島氏。

そして、田村氏はさらに先を見据える。「iPadでできることはもっとあるはず。iPadをさらに使いこなせるよう、従業員のITスキルを底上げしていくことが次のステップです。また、KDDIさんにはこれまでもいろいろとサポートしてもらいましたが、まだ私たちが気付いていない機能や活用事例について、どんどん教えてくれると嬉しいですね」

顧客にもっと“選ばれるお店”になるために――。この2年間で確かな成果を得られたからこそ、ネッツトヨタ富山はiPadにさらに大きな期待を寄せている。

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