PHS端末だけでビジネスホン環境を構築 ―― アジルがクラウド型電話サービスを提供開始

アジルネットワークスは2010年7月6日、ビジネスホンやPBXなどの主装置の導入が不要で、ウィルコムのPHS端末のみで内線電話環境を構築できる新サービス「アジルモバイルセントレックス」の提供を開始した。

本サービスは、アジルネットワークスのクラウド型PBXサービスと、ウィルコムのFMCサービス「W-VPN」を連携させたものだ。

アジルネットワークスは、インターネット経由で内線保留転送などのPBX機能を提供し、ユーザー企業が固定電話機や携帯電話を導入するだけで企業内電話システムを構築できるクラウド型PBXサービス「アジルフォン」を提供している。アジルフォンのユーザーは今回提供を始める本サービスにより、ウィルコムのPHS端末でもアジルフォンを利用できるようになる。

ウィルコムは、ユーザー企業内に設置されたPBXと自社のPHS網を連携して、PHSを社外でも内線端末として利用できるサービス「W-VPN」を提供している。これがアジルネットワークスが提供するクラウド型PBXサービスと連携することで、ユーザー企業は自前のPBX装置を持たなくとも、PHS端末の導入のみでW-VPNが利用できるようになる。

なお、既設の電話システムを持つ場合は、それとの連携も可能だ。全体の接続イメージは、下図のようになる。


図表 アジルモバイルセントレックスの接続イメージ(出典:アジルネットワークス)

PHS端末間の無料内線通話、外線・内線の発着信、着信転送(保留転送・ブラインド転送)、ピックアップ、パーク保留、留守番電話、同時着信(PHS最大5台)など、一般的なビジネスホン機能を備え、またオプションで電話会議や通話モニタ機能も提供する。

利用には、下記のアジルモバイルセントレックスの月額利用料金のほか、ウィルコムのW-VPN内線利用料(初期費用:1050円、月額315円)、新ウィルコム定額プラン(月額2200円)が必要になる。

【アジルモバイルセントレックス月額費用(税抜)】
・モバイルセントレックスUID(一端末当たり) 2200円
・アジルフォンDID(03/06/075/078/050/0120) 200円
・アジルフリーコール(0120着信/番号) 4500円
・モニタリング(オプション) 1800円
・全通話録音(オプション) 1800円×全UID数

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