KDDIが春モデル5機種を発表――Firefox OSスマートフォンは2014年度内に発売へ

KDDIは2014年1月22日、春商戦向け新製品を発表した。スマートフォン4機種、タブレット1機種の計5機種を今月25日以降、順次発売する。いずれもOSはAndroid 4.2を搭載し、スマートフォン4機種のうち2機種は5インチ以上7インチ以下の「ファブレット」(フォン+タブレット)となっている。auスマートフォンの2013年の累計稼動数では5インチ以上のスマートフォンが伸びており、「大画面に少しずつシフトしているようなので、大きいサイズの機種を追加したいと考えた」と田中孝司社長は語った。

(左から)auCMキャラクターの哀川翔さん、剛力彩芽さん、田中孝司社長、福士蒼汰さん

「G Flex」(LGエレクトロニクス)は、約6インチの曲面ディスプレイを搭載し、緩やかにカーブしたデザインを特長とする。これは、プラスチック製の「Plastic OLED(POLED)」を採用することで実現したという。フィスラインにフィットして口とマイクの距離が近づき通話しやすくなるほか、動画コンテンツをシアターのうような臨場感で楽しめる。背面には、浅い擦り傷なら自然に回復するスクラッチリカバリーコーティングを施している。

日本初の曲面スマートフォン「G Flex」(LGエレクトロニクス)

「Xperia Z Ultra」(ソニーモバイルコミュニケーションズ)は、フルHDスマートフォンとしては世界最大となる6.4インチの大画面液晶を搭載しながら、薄さ約6.5mmとスリムな形状となっている。別売りのBluetoothヘッドセット「Smart Bluetooth Handset SBH52」を使うと、本体をカバンに入れたままワイヤレスで通話や音楽を利用できる。

「Xperia Z Ultra」(ソニーモバイル)はフルHDスマートフォンとしては世界最大となる6.4インチの大画面液晶を搭載する(左はXperia Z1)

AQUOS PHONE SERIE mini(シャープ)は、約4.5インチフルHDのIGZO液晶ディスプレイを採用する。画素密度は約487ppiと、前機種「AQUOS PHONE SERIE SHL22」の約302ppiから大幅に向上した。ディスプレイの3辺の縁を細くした狭額縁「EDGEST(エッジスト)」により、コンパクトでありながら約63mmの横幅を実現している。

「URBANO L02」(京セラ)は、スマートフォンの習熟度に合わせて選べる3つのホームアプリを搭載するほか、騒がしい場所でも相手の声を聞き取りやすくする京セラの独自機能「スマートソニックレシーバー」」を搭載するなど、スマホ初心者でも安心して使うことができる。無接点充電の国際標準規格「Qi」に対応しており、30分で約50%の充電が可能。

「AQUOS PAD」(シャープ)は、約7インチのIGZOディスプレイと狭額縁「EDGEST」を採用したコンパクトサイズのタブレット。約1310万画素のカメラは、F値1.9のレンズや画像処理機能「NightCatch」により暗い場所でも明るく撮影できる。auスマートフォンとの間で写真や動画、URLを連携できるアプリ「Passtock(パストック)」をプリインストールする。

昨年、iPhoneの販売にNTTドコモも参入したことで携帯キャリア3社が横並びになったといわれるが、「決してそんなことはない。今回の春モデルも画面は曲がっていてもよいのでは、大きな画面を充実させてよいのでは、と違いを打ち出すことを考えた」(田中社長)という。

なお、米モジラ財団が提唱している新OS「Firefox OS」を搭載したスマートフォンについて、田中社長は「2014年度内の発売を考えている」と述べた。「マジョリティーではなく、ギーク層に響く製品を狙いたい」という。

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