NTTドコモ、第3四半期決算は減収減益――スマートフォンの累計販売数は553万台に

NTTドコモは2012年1月27日、2011年度第3四半期(4月~12月)の決算を発表した。営業収益は前年同期比1.1%減の3兆1742億円、営業利益は同1.9%減の7438億円の減収減益だった。ポイント・故障修理制度の見直しによる引当金の減少などの影響を除くと、403億円の増益になるとしている。

NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏

第3四半期はスマートフォン販売が好調で販売数は190万台、累計で553万台となっている。スマートフォンへの移行が進んでいることでパケット収入は増加しているが、音声収入の減少をカバーするほどには伸びていない。また、端末機器原価がフィーチャーフォンと比べて安価になる一方、代理店手数料が増える傾向にある。

スマートフォンシフトによりパケット収入は順調に増加している

ドコモの第3四半期の純増数は、前年同期比43.2%増の161万と大幅に増加。しかし、KDDIとソフトバンクモバイルから「iPhone 4S」が発売された影響で、解約率は0.59%と前期の0.50%から上昇した。MNPは2011年12月にポートアウトが前月の1.3倍となったが、ポートインも同1.7倍と増えた。従来はポートアウトを抑えることに注力してきたが、「2月からはポートイン施策にも力を入れ、解約率を0.50に戻したい」(山田社長)という。

LTEサービス「Xi」は順調に契約数を伸ばしている。冬商戦ではXi対応のスマートフォンが好調で、第3四半期単独で40万台を出荷した。2011年度末までに130万契約という当初の目標に対し、現時点で140万契約に達しており、通期目標を200万契約に上方修正した。

昨年11月に開始した、ドコモ同士の国内音声通話が24時間無料になる「Xiトーク24」は、12月末時点でXi総合プラン契約者のうち約8割が契約しているという。3月からは、Xi対応スマートフォンとタブレットあるいはWi-Fiルーターやデータカードなどセット割引型キャンペーン「Xi2割(クロッシィクロッシィ割)」を開始する。さらに5月より、Xiパケット定額サービスまたはXiデータプラン利用者の月額利用料金を1050円割り引きする「Xiスタートキャンペーン2」も実施することで、加入者獲得につなげたい考えだ。

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