企業ネットワーク最前線

SDHの統合でコストを最大6割削減、遅延も半減させる次世代型WDM

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2011.10.28

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テラブス 代表取締役
古屋知弘氏

テラブスが展開するP-OTSは、WDMとL2スイッチを統合した次世代の伝送システム。既存のSDH設備を統合する形でも導入でき、コスト削減、運用の簡素化、遅延の低減などのメリットをもたらす。


爆発的なデータトラフィックの伸びに対応できる高速・大容量のインフラの整備は、通信事業者の喫緊の課題だ。さらに悩ましいのが、その投資に見合う収益確保が難しくなってきていること。事業者の関心は、ネットワークをより効率的に整備・運用できるソリューションに向いている。

米国イリノイ州に本社を置く通信機器ベンダーのテラブスがこうした事業者のニーズに応え得るソリューションとして力を入れているのが、パケット-光統合伝送システム「P-OTS(Packet Optical Transport System)」だ。これは、波長多重伝送システム(WDM:Wavelength Division Multiplexing)に、L2スイッチなどの機能を統合し、効率的な光伝送システムを実現しようとするものである。テラブスでは2007年に発売した光伝送装置「Tellabs7100」により、他社に先駆けてP-OTSへの対応を果たしている。

ROADMとSDHの統合も

通信事業者のIPネットワークでは、一般にルーターやL3スイッチの間を、時分割多重による標準伝送規格、SONET/SDHベースの伝送路で接続する形でコアネットワークが構築されている。近年、その物理回線として波長多重により光ファイバー上に格段に多くの情報を送れるWDMが使われるようになり、高速大容量のIPネットワークが低コストで実現できるようになった。

もっとも、こうしたネットワークの構成は、(1)IP/MPLS、(2)SONET/SDH、(3)WDMという3つの階層のそれぞれで独立の設備を整備・運用する形になるため、必ずしも効率的とは言い難い。そこで、(2)と(3)の階層を1つに統合し、一体運用することで、ネットワークの効率を飛躍的に高めようというのが、P-OTSのアプローチなのだ。

Tellabs7100では、長距離伝送が可能な次世代型のWDM、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)と、SONET/SDHおよびL2スイッチによるイーサネットなどの上位層の機能をモジュールの選択によって統合させることができる。

P-OTSは、一般にはROADMとL2スイッチを統合した次世代伝送システムの名称として使われるが、Tellabs7100ではこうしたP-OTSへのマイグレーションパスとしてSONET/SDHとの統合化が位置付けられているため、本稿ではこれを含めてP-OTSと表現する。

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