第15回ネットワーク工事機材展が開幕――10GbE対応機器・商材に関心

配線工事技術/ビジネスの総合展示会「第15回ネットワーク工事機材展」と「データセンターファシリティフォーラム2011」が、2011年9月1日~2日にかけて東京・青山TEPIAで開催されている。

「第15回ネットワーク工事機材展」「データセンターファシリティフォーラム2011」受付の様子

3階の展示会場では39社・団体が出展。今年は大手ネットワーク機器メーカーが10GbE対応製品を発表し始めていることから、10GbEビジネスの本格化が期待されている。そうした状況を反映し、例えばケーブルメーカー各社は「メタル10G」に対応する「オーグメンテッド・カテゴリ6」(カテ6A)メタルケーブルや、10GbE(OM3、OM4)対応の光ケーブルを展示するなど、10GbEに対する各社の期待を表す展示内容となっている。

ケーブルメーカーを中心に10GbE対応製品を出展(写真は通信興業のカテ6Aケーブル) 今年は震災後のBCP対応もポイント。ヤマト通信工業は「免震ラック」を出展している

毎年好評を得ている技能五輪「情報ネットワーク施工」の実技デモ。今年は第45回技能五輪全国大会で金メダルを獲得した関電工の岸野義幸氏が、2日間にわたってトップレベルの技を披露する。

さらに新企画として、「ケーブリングソリューション企画展示」を実施。出展各社の機器・ケーブリング製品を用いて、実際の利用環境に即したケーブリングソリューションを展示している。データセンター事業者やネットワークファシリティの設計者、SIer、そして企業ユーザーの総務担当者・IT担当者といった幅広い来場者を対象に、導入や利用の際の参考となる「ネットワークの今とこれから」が分かる展示内容になっている。

「ケーブリングソリューション企画展示」コーナー

NTT東が震災からの復旧・復興に向けた取り組みを講演

4階のテピアホールでは、特別セミナーを実施。9月1日のオープニングは、工業通信の井上政基社長が「日本におけるネットワーク市場の展望と課題」というテーマで講演を行った。データセンターファシリティフォーラム関連では、インターネットイニシアティブ(IIJ)サービス本部サービスオペレーション部長兼データセンターサービス部長の山井美和氏が「コンテナ型データセンターの未来」と題して自社の取り組みを紹介した。

IIJ山井美和氏の講演

午後からは、藤縄地震研究所の藤縄幸雄会長の「緊急地震速報と直下型地震対応システムネットワーク」や、通信エンジニアの小林佳和氏による「スマートフォンと節電でチャンス到来!最新ネットワーク工事の勘所」等の講演が行われる。

9月2日の10時20分からは、NTT東日本・ネットワーク事業推進本部設備部設備計画部門の星野理彰部門長が「東日本大震災の復旧・復興に向けた取り組み」と題して、NTT東日本の被災状況、サービス復旧のための取り組み、本格復旧に向けた取り組みなどについて説明する予定だ。

2日はこのほか、NPO法人 高度情報通信推進協議会の菊池拓男理事による「技能五輪国際大会に見る情報ネットワーク施工技術の標準化」や、ブロードバンドタワー事業開発グループの佐伯尊子氏の「仮想化時代の配線設計」等の講演が予定されている。

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